初めてリードを買いに行ったとき、
「えっ? リードって、10枚セットで買わなきゃいけないの ?」
「とりあえず、2枚くらいでいいけど」 って思いませんでしたか ?
でもサックスはリードが無いと音が出ませんので、買わないわけにもいきません。
そこで、主なリードの銘柄の相場の値段をまとめましたので、
参考にしてください。
それから
買ったはいいが、そもそもリードのきちんとした使い方なんて、普通の人は知らないですよね。
実は、リードは使い方次第で長持ちさせることが出来ますよ。
長持ちさせる使い方もお教えしますね。
一箱10枚のうち「あぁ、このリードはいいなぁ、使い易いなぁ」 と感じられるのは
たったの 2枚か 3枚しかないのですが、この点でもいいお話があります。
リードは使いやすいリードへと育てることが出来るのです。
ですので、この記事では
・主なリードの値段相場と
・リードを少しでも長持ちさせる使い方、
・そして吹きにくいリードを上手く再生できる育て方を
お伝えしていきます。
サックス用リードの値段
リードの値段は ソプラノ < アルト < テナー < バリトン の順で高くなっていきます。
大きさに応じて値段も変わりますよ。
メーカー
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ブランド
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ソプラノ(10枚)
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アルト(10枚)
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テナー(5枚)
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バリトン(5枚)
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バンドレン
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トラディショナル
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2,640
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3,250
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2,460
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4,300
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V21
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2,990
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3,690
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2,810
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V12
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2,990
|
3,690
|
2,810
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JAVA
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2,640
|
3,250
|
2,460
|
4,300
|
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石森管楽器
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ウッドストーン(5枚)
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2,520
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ゴンザレス
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ゴンザレスRC
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3,450
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2,770
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リコ
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リコ ロイヤル
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2,990
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リコ RICO
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2,460
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2,820
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(10枚)3,960
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グランドコンサートセレクト
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2,640
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3,080
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2,290
|
3,610
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ダダリオ
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レゼルブ
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2,820
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3,430
|
2,640
|
3,870
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ラヴォーズ
|
2,550
|
2,990
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2,110
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セレクトジャズ
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2,820
|
3,430
|
2,550
|
上記の表の価格は、東京の高円寺にある楽器屋さんでの表示価格です。
初心者にもお勧めのトラディショナルは 定価 (記事投稿時点) で
ソプラノ 3300円/10枚
アルト 4070円/10枚
テナー 3080円/5枚
バリトン 5060円/5枚
ネットで探すと、もう少し安く扱っているお店もありますが、
そこでは番手 ( 2 とか 2・1/2) かどうかでも値段が違いました。
売れてる番手のほうが安いようですよ。
消耗品であることを考えると決して安くはないですよね。
一箱買っても使いやすいリードは 2~3 枚しかないですし、
そう考えるとけっこう高い買い物です。
これはメーカーに訊くと、
「人の好みは様々なので、平均値をとっています。
ですので、同じ番手でも硬く感じるものと柔らかく感じるものとがあります。」
天然の素材で作ってるわけですから、個体差が出るのはしかたないですよね。
サックスのリード の使い方と注意点
リードの正しい使い方は、そのまま長持ちさせる使い方になります。
リードが植物で出来ていることを考えてみると
個体差が出て来るのは仕方ないことですから
私たち使う側で効果的な対策を取りましょう。
長持ちの秘訣 その 1
リードは、1枚だけを使い続けてはいけませんよ
必ず数枚のリードをローテーションして使いましょう。
特に新しいうちは、 15分くらいで交換です。
使ったリードは、3日間は使わないほうが長持ちに繋がりますよ。
長持ちの秘訣 その 2
リードが長持ちしない原因は、「ウェットとドライを繰り返すから。」
これは、サックスプレイヤーの故マイケル・ブレッカーさんのお言葉です。
リードの箱の中やリードケースに入れて使うことの出来る湿度調整剤
『モイスレガート リード用』というものを使うことで、
リードの湿度をある程度一定に保つことが出来ますよ。
長持ちの秘訣 その 3
使い終わった後は、水分をしっかり拭き取って
平らな面 (リードケースのガラス面など) において保管する。
これは、リードの薄い先端部分が、波を打ったりしないようにするためです。
それからリードは大切に扱いましょう。
特に先端は薄く削られていて、とても傷つきやすくなっています。
リードの破損はマウスピースへの取り付け時に多く発生してますので
リガチャーで留める際も、気を付けるようにしましょう。
サックスのリードで行う上手な育て方
リードはほとんどがフランス産かアルゼンチン産です。
リードは袋から出したときに初めて日本の湿度と出会います。
比較的乾燥している地域で袋詰めされてますので
袋から出していきなり長時間吹くと、すぐにくたびれてしまい
振動しにくくなってしまいます。
育てるというのは日本の風土に慣れてもらうという意味もあるのです。
そのためには、ある程度の時間を使ってリードを育てていかなくてはなりません。
と言っても、ちっとも難しくありませんよ。
毎日15分くらい吹くのを3日程度続けるということで、
日本に馴染んできます。
同じように、複数のリードを短時間で交代させて吹くことで、
複数のリードが、吹きやすく鳴りのいいリードへと育ってきます。
育っていないリードは、いきなり長時間吹くと、すぐにヘタってしまいますが、
育てたリードは数時間吹いても耐えられるようになります。
そうやって育てても、自分に合わないリードはたくさん出てきてしまいます。
でも捨てないでくださいね。
吹かなくてもいいので、そのようなリードもちゃんと保管していてください。
長い期間の間に少しずつ馴染んでくるのと、あなた自身の成長で
吹くことに抵抗が少なくなっていることも有ります。
そうなったらそのリードも使えるリードの仲間入りができます。
まとめ
サックス のリード は、箱で買うことが多いですが、
箱での値段相場を表にしてまとめています。
また、
大切な 1枚 1枚を長持ちさせるさせる使い方を知ることで
結果として一箱を有効に使うことが出来るようになります。
さらに、
リードを育てることで、使えるリードを増やしていくことができるのです。
このように、この記事では、
リードを長持ちさせる使い方と
さらにリードの育て方をお伝えしてます。
ぜひ役に立てて、楽しいサックスライフを楽しんでください。