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60歳過ぎてるけどバイクの免許を取りたい 教習所ってどうなのよ

教習所に行ったらびっくりしました。

ジジババばっか !!!

『習い事』というと大げさですが、
オートバイの中型免許を取得しようという年配の人が
ここにきて増えてきているようです。

実際私が通った教習所も、
年配の教習生がたくさん来ていました。
どう見ても50歳は過ぎているように見えました。

私もあと数ヶ月で65歳という時になって

「バイクに乗りたい!」

という欲望がフツフツと湧き上がってきて
子供のように
いても立ってもいられない気持ちになったものです。

もちろん二輪の免許なんて持っていません(笑)
なので教習所の門を叩いたわけです。

そこで、
私と同じように
還暦前後からバイクに乗りたいと
これからでも免許を取りたい
という方のために
少しでも参考になればとの思いで
当時のことを書いていこうと思います。

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ここが不安、歳を取ってからのバイク教習所

普通に考えると
「もうやめておきなさい」と
言われそうな年齢になってから
バイクの教習所に通うのは

『不安』
ですよね。

そして
免許を取ってから
公道を走るのは
もっと『不安』です。

それに
車でもマニュアルが普通だった時代を経てきた世代でも
バイクとなると勝手が違います。

若い頃に乗っていて休眠状態だったという
いわゆる リターンライダーならまだしも

乗ったことがない人
もしくは乗ったとしても『原付き』のみ なんて人にとって
『自動二輪』 という響きは、
とても難易度の高いものとして
響いてくるのではないでしょうか?

倒したバイクを起こせるのか

一人でバイクを起こせるのか?
これは不安ですよね。

教習所での最初の時間にこれをやらされます。

つまり、最初の関門です。

男性でもどんどん体力に自信がなくなる年頃ですよね。
女性であればなおさらです。

地面に寝かせた、低いところから 200kg以上の
バイクを起こさなくてはなりません。

まともに力を入れたら
ぎっくり腰  そして 膝もやられてしまいます。

そこで、必ず教官は持つところと
力を入れる向き (起こすときの身体の向き) を教えてくれます。

その通りに力を入れれば、男性なら 100%起こせますよ。
女性もほぼほぼ、起こせてました。

これができないと、先へ進めない  とか
免許を取れない  とか
いろいろ耳にされているかと思いますが、
ぶっちゃけ
それが理由で通えなくはならないようです。

「ちゃんと起こせるようになってくださいね」
と言われて、次のステップに進めます。

操作の場所が覚えられずに頭が混乱

マニュアル車だと、ハンドルの左のレバーは、
自転車と違って クラッチです。

後輪ブレーキではありませんよ。

ハンドルの右のグリップがアクセル。
レバーは自転車と同じで前輪ブレーキ。

左足にはギアのチェンジペダル
右足には後輪ブレーキ

この5つを駆使するわけですので、
以前にもクラッチ式のバイクに乗っていた方以外は
頭は混乱します。

でも、教習4時間目くらいからは
不思議と身体が覚えてきますから
頭で「えーと」 なんて考えないほうがいいみたいですよ。

だって、
どんなに自信をなくした方でも、
みなさん卒業していかれますから。

一本橋というものがあるらしい

『一本橋』とは数ある課題の中の一つで
幅30cmで高さが5cm、長さ15mの板の上を
7秒以上かけて落ちないように『ゆっくり』走る
というものです。

つまり、コケそうになるくらいの
うんと遅いスピードで
幅30cmを落ちないで15m走りきらなくてはならないのです。

私はこれが一番苦手でした。
すぐに橋から落ちてしまいました。

教官の話によると、
「教習生を見ていると、40歳位を境に
平衡感覚が落ちてきているようで、
年配の方ほど苦労している」

との事でした。
私、64歳・・・最悪の部類かも!!!

たしかに20代になったばかりの息子に聞いてみたら
一本橋はぜんぜん大丈夫だったよ  と
さらっと言われてしまいました。

案の定、私はこの『一本橋』で失敗して
卒業検定を2回受ける羽目になったのです。

この平衡感覚は、
女性の方が優れているらしく
同期のおばちゃんは一発でクリア。

やり方はいくつかあって、
その人に応じたやり方を教官が教えてくれます。

私はセンスがなくて
それを練習や検定で活かせずに落ちました。

卒業検定に落ちると
次の卒検前に、
必ず補習を受けなければなりません。

私の補習のときは、
一本橋のみを特訓していただきまして
やっと私が腑に落ちるやり方を教えていただき

それまでの成功率 1/20 くらいだったのが
100% 成功できるようになりました。

そんなもんですので、
心配しなくても大丈夫です。

装備

安全のためのプロテクター類は
教習所のものを使用しましょう。

私も実際に公道を走るようになってから
わかってきたことなのですが、

免許を取得して
公道を走る場合、多くの方はプロテクターを付けますよね。

プロテクター入りのジャケットを着る人。
プロテクターが仕込まれたインナーを着て
上着は好きなものを身につける人。

もしくは両方揃える人。

ご自分の乗るスタイルや
その走行のシチュエーションによって
スタイルが変わるからです。

例えば冬場、あまりライダーライダーした
プロテクター入りのジャケットはちょっと・・・
そう思ってインナーのプロテクターを着て
上着はお気に入りのジャンパー・ジャケットで走るとします。

お腹が空いたのでお店に入ってさあ食事
あるいは、カフェで小休止。

お店の中で、ジャケット脱ぎますよね、
そしたらライダーライダーしたプロテクタがモロ見え。

ライダーライダーしたのが嫌だったのに・・・。

逆に、プロテクター入りのジャケットを一番上に着て
さっそうと走ります。
お店で食事のときは脱いで手に持って入れば問題無し。
でも、コンビニに入るときはどうでしょう?
脱ぐと寒いし、着たままだといかにもライダー。

と、こんな感じでどんなツーリングにするかで
着ていくものに変化があったりするわけでして、
もちろん気にされない方はそれで構わないと思うのですが、

なので、教習所に通う間は
まだ無理して買わないほうが良いのですよ。

ただし、
ヘルメットとグローブは自分のものを用意しましょう。
直接肌に触れるので衛生的にもよくありません。

ヘルメットは
いわゆる原付き用の数千円で買えるものはだめですよ。
安全規格に適合していません。
持ってきても教官に見られて、そくアウトです。

ちゃんとしたバイク用品店で店員さんに聞いて
買うことをお勧めします。

おおよそ、3~4万円以上のヘルメットであれば
問題ないと思われます。

国産でいくと値段の高い順に
SHOEI. Arai. OGK・KABUTO
どれも結構高いですが、安全を考えれば
この三社なら間違いないですよ。
 
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ショウエイ (SHOEI) Glamster
SHOEIさんはお店でその方にフィットさせることに重点をおいているためか
通販で売ることを良しとしていないようです。

 

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本当はお店で自分の頭にフィッティングしてもらうのが良いのでしょうが、
ネットで買うと1万円くらい安く買えたりします。

こんな事書いてはいけませんが、
お店で被らせてもらって、
ほぼノーマルのままでも自分の頭にあっているなと感じられたら
ネットで買うのもありかもしれません。

教習所ではどんどんコケよう

こう書くとなんか変ですが、

教習所のバイクはコケても大事な箇所に傷がつかないように
バンパーなるものが左右についています。

コケると、なんでコケたか 考えるようになります。
最初のうちは、人によってコケる原因に共通点が出てきます。

それを掴んで修正しておかないと、
公道に出てから、しょっちゅうコケる羽目になりますからね。

教習所でコケない走行ができるようになっておきましょう。
そのためにも、さんざんコケておいたほうが良いのです。

あっちこっちで、ヴォ~ン という音が聞こえます。
これは、コケることに慣れてないために
コケながら姿勢が変化して、その変化に合わせて
アクセルを捻ることによるものです。

無駄にふかしているんですね(笑)
わたしもさんざんその音をかなでました。

日本製のバイクは車体のバランス最高です。
ある程度のスピートさえ出れば、転ぶ気すら起きないくらいに
安定して走ります。

外国製に乗ったことないですが (笑)

問題は、そのスピードが出るまでの間の期間です。
走り出し直後
止まる直前
ギアを間違えたりスピードを落としすぎてのエンスト時

他の人がコケているのを見る限り
この3種類さえ気をつけていれば
コケる心配はなさそうです。

バイクの引き起こしが出来ないまま
教習が進んでコケてしまった場合は
教官が見抜いて近寄ってきてくれて、
起こすのを手伝ってくれます。

他の教習の邪魔ですしね。

また、痛いふりしてずっと横たわっていると
全速力で駆けてきて
「大丈夫ですかぁ?」 と
心配してくれます。

悪い生徒ですが、その声で、やる気が戻ります。

教習所に今、通うべき理由


バイクに乗りたいという気持ちが出てきているのであれば
思い切って教習所に通うべきだと思うのです。

今どき60歳なんて元気ですし、
頭の回転もそれほど落ちているとも思えません (自分ではねッ)

明日になったら
今日より一日歳を取ります。

通ってみて気づくのですが、
あんなおっさんも
こんなおばさんも
教習所に通ってきているのです。

下手でいいじゃないですか
人より時間がかかってもいいじゃないですか

それから若いときに自動車の免許を取った方
教官の無作法に腹が立ちましたよね

社会が変化してきているのか
我々生徒の年齢が教官たちより上だからか、
教官の皆さん
イメージしていたよりも優しかったですよ。

その点は「あぁ〜良かった」
と思っても
やっぱり
おじさんやおばさんですからね

繰り返しますが
派手に転んでますよぉ〜

転びそうになったら
無理せずに
バイクを捨てて逃げましょう

と教わりますが、
なぜか皆さん逃げずにハンドルにしがみついています。

捨てろと言われても
昭和生まれは
物を大事にしますから。

しかもなぜか、コケながら、
コケてもなお、
アクセルを回して
『ブオォ〜〜ン』
とエンジン音を響かせています。

なんか、悲しさを感じますが

でも、『新しいことにチャレンジしよう』 という
そんな気力が
半年後にもあるという保証なんてありません。

教習に関しては
普通免許を持っておられるなら
学科の教習はたったの1時間です。
それも安全のために『プロテクターをつけよう』という内容の1時間です。
実技は17時間で終わります。

普通免許を持っていない人だと
実技は17時間とおんなじですが
学科は26時間に増えます。

交通法規は覚えてもらわないと大変な事故に繋がりますからね。

料金は教習所によって違いがありますが、
12万円〜17万円くらいです。
 

まとめ

バイクはいくつになっても喜びを与えてくれるとても素敵な乗り物です。
でも、免許を取得しない限りは乗ることはできません。

バイクに乗りたくなる理由は、人それぞれの想いがあるでしょう。

・車よりはるかに燃費の優れたバイクで自由に好きなところを走りたい

・木の匂い 田んぼの稲の匂い 海の潮風 を身体全体で味わいたい

・知り合いが乗っているので一緒に走りたい

・メカを自分で操作している感が好き

・あの音がたまらない

・理由なんてない、ただ乗りたいだけ

どんな理由にせよ、
今の年齢がいくつだろうが

乗りたい気持ちがあるならば、
躊躇せずに教習所に通いましょう。

不安なことは
飛び込んでみたら、
意外とたいしたことない ですよ。

足腰が弱って
歩くのがやっと  とか
真っすぐ歩けない とかでは、
ちょっと困りますが
ごく普通に生活しているのであれば、
体力的な心配はいりませんし、
教習所もちゃんと受け入れてくれますよ。

得手不得手は人によって違いますが、
まずはご自分の気持ちに素直になって
チャレンジしてみませんか?

よく言われる言葉ではありますが、
『将来を考えた時に、今が自分の一番若いとき』

ですよね。

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