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サックスの値段は安い方が初心者には嬉しいけど値段の違いは何 ?


サックスの値段って驚くほど幅がありますよね。
安くて良い楽器ならそれに越したことはないのですが、

良いのかそうでもないのか、初心者にはさっぱり分かりませんね。

通販サイトには、『初心者向け』として
5万円以下のサックス、
それも教則本までついてるようなセットを載せています。

初心者だから、安い物でいいということなのでしょうか ?
初心者には値段の高いサックスは吹けないのでしょうか ?

私がまだサックスを持っていない時、
楽器屋さんを何店舗か見て回っていました。

その時の店員さんは何と仰ったのか、

A店の店員さん
「初めてでしたら入門用のこちらのサックスがいいですよ。 いきなり高級な物は吹きづらいと思いますよ」
と、10万円前後のサックスを勧めてきました。

B店の店員さん
「確かに安い物は初心者さん向けとされていますけど、良い楽器は上級者はもちろんの事 初心者の人でもいい音が出るんです。鳴りがいいから吹きやすいですし、キーのタッチも全然違いますよ」
と、これから続けるのであれば、ある程度良い物を買うべきだと勧めてくれました。

どちらの言い分も、本当っぽい・・・。
なんせ、未経験ですから自分では判断できません。

結局私は、
「いつまで続けられるか分からないし」ということと、
「安い方が嬉しい」という、二つの理由で、

通販で 5万円くらいのセットを買うことにしたのです。
そして、数か月後には
プロも使用している高価なサックスを買いました。

その辺の違いと理由とを
実体験を入れながらお伝えしていきます。

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サックスで値段の安いのはどうなの

結論から言いますと、
ダメではありませんが
大人なら半年で不満が出ます。

ですので、「半年も続くかなぁ」 という感じであれば、
高価なサックスを買う必要はありません。

また、お子さんがいて 『小学校の部活でサックスを吹く』
というのであれば、せいぜい1年とか2年でしょうから
まずは 5 万円くらいの楽器でも大丈夫です。

そのまま中学でも続けるというのであれば
入学時にヤマハのエントリーモデルでも買ってあげてください。

まぁ最近は、皆さん豊かになったのと、変な見栄もあってか
小学生らしからぬ高級な楽器を買い与える親もいますので、
それが原因で友達関係がどうのこうのであれば、
それなりに合わせて買ってあげたほうがいいのでしょうが、
低価格の楽器でも問題ありません。

このレベルの楽器は、大人の趣味として考えると

(1)サックスという楽器で音を出せるようになる。
(2)音階の指使いを覚えて、1~2曲吹けるようになる。
ここまでの楽器かと・・・。

続けてさえいれば、
管楽器はもちろん、楽器というものが全く初めてでも
半年もすれば、高価な楽器に関心が出てきて
お店で試奏するようになるはずです。

その時にはある程度は吹けるわけですし、
自分の楽器で数か月経験しているわけですから
楽器の違いが分かります。

そして、始めて半年の初心者でも
その違いに愕然とするでしょう。

それまで吹いていた自分のサックスが
急に色あせてくる瞬間です。

値段でいえば初心者向けは

大人が趣味で始めるのであれば、
10万円台後半~のサックスを購入すべきと思います。

根拠は、
いろんな楽器店で、この価格のサックスを吹きました。
世界三大メーカーの中ではヤマハだけがこの価格帯のサックスを販売しています。
(YAMAHAはプロ用の楽器としては低価格ですから)

でもさすがはヤマハ、しっかり鳴りましたよ。
持った感じもキーの間隔、硬さの具合、きちんと作られています。

他にも大手の楽器店オリジナルのサックスにこの価格帯が多いです。
ほとんどが、ちかごろ技術的に評価が高い台湾製です。
楽器店オリジナルというだけあって、
契約しているプロの奏者にコメントを残してもらっていますので、
下手な楽器を売るわけにもいきませんよね。

安く買ってきたサックスは
自分で眺めていて嬉しくないですし、
親しい友人にも見せたくなくなります。
知れば知るほど、恥ずかしさも出てきて・・・

大人が趣味で吹くのであれば
できれば
私が最初に買った5万円クラスの楽器はやめたほうがいいです。

そもそも、

『初心者向けって』 何をもって初心者向けなの でしょう ?

初めはどんなことでもみんなが初心者です。
では、みんなが最初は低価格を買うべきなのかというと
そんなことはないですよね。

(1)いつまで続けられるか、続くか分からない。
(2)音すら出せないまま挫折するかもしれない。
(3)思ったより息がきつくて嫌になった。

これらの可能性がある人には、
最初に買うのは超低価格サックスの方が無難かもしれませんが

そうでない人
つまりSAXをこれから自分の趣味にするんだ
小学生だって吹けるのだから、絶対に自分も吹けるようになってやる
息がきついのは想定内

このような人には、たとえ初めて買うサックスであっても
安い物を勧められる理由はないと思うのです。

あくまで趣味です。
プロではないし、プロになるつもりもないし、なれるわけがない。

だからこそ、続けるに値する
持ってて何だか誇らしい
プロ用ではないものの、結構いいヤツ

みたいな気持ちにさせられるのも
趣味の良いところですからね。

 

サックスの値段の違いには理由がある

安い物は安いなり
高い物は高いなり

当たり前のことですが、
サックスにもしっかり当てはまる原則です。

(1)管体の響きが違う
(2)キーを元に戻すスプリングの硬さが一定
(3)管体の肉厚が違う
(4)リペアでの部品の調達

最初に買った5万円のサックスと
半年後に買ったヤマハのYAS-82Z との違いを
私の経験をもとに一つひとつ解説していきます。

 

管体の響きが違う

サックスを手に持ってキーをパタパタと閉じたり開いたりしてみると、低価格のはそのままパタパタと音がするだけです。

一方ヤマハのカスタムモデルは、キーを閉じるとその音程の音でパタパタと音がします。
つまり上から順に閉じてくると、
パタパタ音が ドシラソファミレド と音階となって響きます。

これは、それだけ管体が微妙な響きも再現できるということを意味します。
同じ奏者が同じマウスピースで同じリードで吹いても
その音の鳴り具合は全然違ってきます。

低価格サックスの音は、ベルから伝わってくる音が
『音』というだけで、ちっとも響いてきません。

キーを元に戻すスプリングの硬さが一定

キーを押すと、それぞれのキーについているスプリングの力で
元に戻るのですが、
低価格のサックスでは、キーを押さえる時に必要な力がキーによってまちまちです。
スプリングが均一でないのと、つくりが悪いのか可動部分の滑りが悪く、妙に硬いキーがあったりします。

高価格帯のサックスは、各キーの強さが均一で、金属同士があれあう可動部分の仕上げが違うので、とても動きがスムーズで
動かしていて気持ちがいいです。

管体の肉厚が違う

低価格帯のサックスは管体の厚さが厚いのです。
重いし。
厚いより薄い方が振動しやすいでしょうから響きに違いが出るのも頷けます。

高価なサックスは肉厚が薄いのに、しっかり強度を保っているということは、やはり材質にも違いがあるのだと思えます。

リペアでの部品の調達

世界三大メーカーである
セルマー、ヤマハ、ヤナギサワのサックスはどの型番の物でも
部品がいつでも調達できます。
リペアをやっている工房には常時在庫しています。

ですが、低価格帯サックスは、部品の調達が出来ないものもあります。部品が出回っていないものもあります。
というか、リペアとか調整に出そうとしても
リペアさんに断られるケースもあります。

壊れたり不調になったら、その楽器は『それで終わり』ということにもなりかねないのが低価格サックスです。

値段の違いには、それなりの理由があるということです。

まとめ

サックスの値段は様々です。
品質にそれほどの差が無いのなら
安い方がいいです。

初心者向けとされるサックスは往々にして低価格帯ですが、
実際のところは
これから始める人がどのくらいの気持ちで趣味とするのかによって決めるべきです。

ある程度続けるつもりであれば、
最低でも 10万円台後半のサックスを購入したほうがいいと思います。

値段の違いがどんな形で品質の違いとして現れて来るかにも説明していますので、ぜひ、購入の際の参考にしていただきたいです。

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