私が介護の現場で毎日お会いするのは、かつてこの日本を、何もない時代から歯を食いしばって支えてきてくださった大先輩方です。
でも、今は「認知症」という病のせいで、家族の名前も忘れ、ただ静かに時が過ぎるのを待つだけのような毎日を過ごされている方も少なくありません。
ご家族もまた、同じ話を繰り返す親に疲れ果て、面会に来ることすら辛くなってしまう…。そんな悲しい現実を、私は何度も見てきました。
「このまま、何も分からなくなってしまうのを待つしかないのか」
もし、あなたがそう絶望しかけているのなら、少しだけ私の話を聞いてください。 実は、現場で目にした「小さな奇跡」があるんです。
それは、一台の「おしゃべり人形」がもたらしてくれた、忘れかけていた笑顔でした。
第1章:人は「話す」ことで社会と繋がる。認知症が進む「沈黙」の怖さ
何年も沢山の方を診てきて共通しいてることなのですが
認知症は、誰とも話さず、刺激がなくなると、驚くほど急激に進行してしまいます。
でも、家族が24時間話し相手になるのは、正直言って限界がありますよね。同じ話を1日中聞かされ、夜中も起こされる…。それでご家族が鬱(うつ)になってしまっては、元も子もありません。
そこで、私たちの施設でも驚きの効果を発揮したのが、『おしゃべりみーちゃん』や『スマイルけんちゃん』といった、おしゃべり人形たちです。
「おもちゃでしょう?」と侮るなかれ。 この子たちは、ただ喋るだけではなく、こちらの言葉を理解し、可愛い声で返事をしてくれます。
認知症の方は、直前のことを忘れてしまいます。だから、人形でさえあれば、何度同じ話をしても、その都度「初めての会話」として、新鮮に笑顔を見せてくれるんです。
人形に「かわいいねぇ」と話しかけるその表情は、まるで現役のお父さん、お母さんに戻ったかのような、優しさに満ち溢れています。
第2章:なぜ「おしゃべり人形」が、介護の救世主になるのか?
「ぬいぐるみなんて子供騙しだ」と思われるかもしれませんが、実はここには深い理由があります。
① 「誰かの役に立ちたい」という本能を呼び起こす
認知症になっても、「誰かを可愛がりたい」「世話をしたい」という母性や父性は、心の奥底に残っています。
多くの方が、私たち職員のことを息子や娘世代と思い、認知症なのに気遣ってくださるのです。
人形を抱き、話しかけることで、「自分が必要とされている」という感覚が蘇り、脳が活性化するのです。
使い方はとても簡単です。
トントンと軽く叩いて呼びかけたら、後は話すだけ。
掛ける言葉に応じて会話が始まります。
こんな簡単さも、お年寄り向きにできてますよね。
② 家族の「心のゆとり」を取り戻す
あなたが忙しくて相手ができない時、この子が代わりに隣にいてくれます。 「お父さん、今日もお散歩行く?」なんて人形が話しかけるだけで、沈黙が消え、お父さんの表情が和らぐ。その姿を見るだけで、あなた自身の心のトゲも、少しずつ溶けていくはずです。
③ 失敗のないコミュニケーション
相手が人間だと、忘れてしまうことに腹が立ったり、悲しくなったりします。でも、人形なら大丈夫。何度忘れても、何度同じことを言っても、人形はいつも笑顔で応えてくれます。この「否定されない安心感」が、認知症の方には何よりの薬になります。
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第3章:我慢の時代を生き抜いた先人へ、感謝を込めたプレゼントを
戦後の苦しい時代を耐え抜き、私たちにこの豊かな日本を繋いでくれたお父さんやお母さん。
そんな方々が、ただ天井を見つめて1日を終えるのは、あまりに寂しすぎると私は思うのです。
たとえ病気で記憶が薄れてしまっても、「誰かと笑い合う楽しさ」や「ぬくもり」は、最後まで心に残るものだと、私は現場で確信しています。
『おしゃべりみーちゃん』や『スマイルけんちゃん』は、単なるプレゼントではありません。 それは、あなたが親御さんに贈る「孤独ではない時間」そのものなのです。
「プレゼントしても、もう分からないかも…」なんて思わないでください。
その人形を抱いた時に見せる一瞬の笑顔。その輝きこそが、これまで頑張ってきた親御さんへの、最高のご褒美になるのではないでしょうか。
実は私の施設の方で一人だけこのお人形を持っておられます。
試しに、その方の了承を得たうえで同じテーブルの方々にも披露してみました。
そしたら、皆さん笑顔になられて
「かわいいねぇ」「かわいいでしょぅ」「歌も唄えるの?」などと、お人形と話すだけでなく、
その話題で会話が始まったのです。
これは、悔しいですが私たち職員がなにか考えて行うよりも大きな結果となってるのです。
まとめ:もう一度、あの温かい笑顔に会うために
今回は、介護現場から、認知症の方へのプレゼントとして「おしゃべり人形」をご紹介しました。
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孤独を防ぎ、脳を活性化させるコミュニケーションツール。
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家族の介護負担を軽減し、心のゆとりを生んでくれるパートナー。
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「誰かを可愛がる」喜びを、もう一度思い出させてくれる魔法のアイテム。
もし、あなたがお父さんやお母さんの今の状態に胸を痛めているのなら、ぜひこの小さな「新しい家族」の力を借りてみてください。
あなたの優しさが、お父様・お母様の明日を明るくします。
きっと、あなたの知らない親御さんの優しい笑顔に、また出会えるはずです。
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