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サックス組み立て時の順番とマウスピースでの初心者注意点


サックスを買ってきて、あるいは宅配便でサックスが届いて、
ケースを開けたら『サックスがバラバラ ! 』 で驚きませんでしたか ?

「えっ ?  サックスって組立てなんだ  !  」
組立てなんて想定外、でしたよね、きっと。

まあ、確かに あの曲がりくねった形の楽器をそのままケースに入れたら
ケースが大きくなってしょうがないですから。
でもそんなことは後から気づくことで・・・。

私も大汗をかきましたよ。
壊したら大変ですし、どこをどう持っていいかも正直分からない。

そもそも組立て説明書なんて、付属してないですからね。
私は、頭の中に描くサックスの形になるように組み立てました。

やってみると 「簡単、簡単」  
でも、
実はサックスの組み立てに、順番があるってご存知でしたか ?

サックスを傷つけたり破損したりしなくなる安全な組み立て方。

ここでは、その組立ての順番と
初心者がやってしまいそうな失敗を回避する道しるべ
そしてデリケートなマウスピースとリードの組み立て方も紹介していきますよ。

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サックス組み立ての基本的な順番

何百回、何千回と組み立てているプロの奏者でも、このようにしてます。

(1) ストラップを首にかける。
本体を先に出したいですよね、でもストラップが最初です。

ストラップは、サックスを落としたり変なところに置かないで済むための命綱です。
ストラップがどんなタイプであれ、正しく装着するためには両手を使います。
サックスをある程度組み立ててからストラップをセットしようとすれば、
サックスを一旦どこかへ置くことになります。
ストラップをすでに装着していたなら、サックスはフックに引っ掛けておくだけで、
両手はある程度自由になりますし、サックスを床などに置く必要もなくなります。

(2) リードの薄い方を 口に含む。
リードを口に含んだまま作業を続けます。
そうすれば、マウスピースに取り付ける頃には、リードが程よく湿っているからです。
組み立てた後にリードを湿らせていたら、作業が止まってしまいますね。

(3)ネックにマウスピースをはめる。
硬くて入りにくいですよね。
特にコルクが新品のうちは、わざとキツキツになるように作られてます。
無理に入れようとしないで、付属品のコルクグリスを薄~~く塗ってください。
コルクの太い方から 1cm くらいを残すあたりまで全周に塗りますよ。

ネックのコルクの部分にマウスピースを右に左に回しながら少しずつ入れていくのですが、ネックを持つ場所によってはオクタープキーを曲げてしまいますから注意してください。

持つ場所は、ネックの大きく曲がっている (太い) 部分を大きく包むように持ってください。
これで、マウスピースをある程度力を入れて回しても、ネックには負担はかかりませんね。

コルクの根元から 1cmくらいまで入れますよ。

(4) マウスピースにリードをセットする。
リードは探さなくても大丈夫 !!    あなたの口にありますからね(笑)

リードをリガチャーで留めてください。
リードは、いい具合に湿っていることと思います。

(5) ストラップのフックにサックスを引っ掛ける。

(6) 本体にネックを差し込む。

(7) ネックスクリューを締める。

これが、安全な組み立て手順です。
何が安全なのかと言うと、
リードとマウスピースを傷つけない
何かにぶつかったり落としたりしてサックス本体が傷付くのを防ぐことが出来るからです。

自己流でもサックスは組み立てられますが、大事なサックスのために
ぜひ、組立て方をこのように変えていただきたいと思います。

サックス用マウスピースの組み立て方での注意点

マウスピースの組み立てはとてもデリケートなので、
ひとつの章として詳しく解説します。

マウスピースもリードも先端が一番重要です。
ここで音を出すのですからね。
そして一番傷つきやすいのも先端です。
なので、その先端を守るような組み立て方をしないといけません。

リガチャーをセットする

まず、マウスピースにリガチャーをかぶせておきます。
いいですか ?  リガチャーが先ですよ。

リードを差し込む

次にマウスピースの先端からあらかじめ湿らせたリードを
リードのお尻側からマウスピースとリガチャーの間に差し込んでいきます。

これがもっとも傷つきにくい順番なのです。

見た目では、マウスピースの上にリードが乗って
その上にリガチャーですから、その順番でつけたくなりますよね。

でもそうすると
もっともデリケートな先端部に、硬いリガチャーを通過させることになります。
ちょっとでもリードやマウスピースの先端にぶつかったら、
マウスピースは大丈夫としてもリードは折れてしまうかもしれません。

『リガチャーを先に』  付ける癖をつけてくださいね。

リードの位置調整

そしてリードの位置ですが、
マウスピースのサイドレール (裏側から見て両脇の細い部分) の上、
左右均等に乗せます。
上下の位置は、
よく言われるのはリード側から見て、「髪の毛一本分マウスピースが出るくらい」

これって、自分の目の高さでいくらでも変わりますよね。
なので私がやっている方法は、
リードをマウスピース側に指で押してやる です。
それで、リードの先端とマウスピースの先端が同じであれば、OK。

この位置こそリードが鳴りやすい位置の標準です。

ただし、この位置づけはあくまで原則で、
慣れるにしたがって、またリードのコンディションに応じて
出具合、引っ込み具合を調整します。
最初のうちは、無理をしなくても音が良く出る位置にしておけば大丈夫ですよ。

リガチャーのネジを締める

リガチャーのねじの締め具合も気がかりですよね。
締めていって、キツクなってきたら少し緩める程度で十分です。
締め過ぎるとリードが割れたり、リガチャーが切れたりしますし
リードが振動しにくくなりますからね。
要は、指で押しても位置がずれない程度についていればいいのです。

サックス初心者が組み立て時に注意すること

サックスの初心者が組立て中に起こしがちな失敗で多いのは、

(1) 管体をどこかにぶつけてしまう
これは長い管の両先端まで気が回らないことで起こります。
ストラップのフックに下げることで、サックスの位置を常に自分の前にできて
目が行き届きやすくなります。

(2) 落とさないようにとしっかり持つ手で、シャフトを曲げてしまう
落とすと大変と思い、しっかり持とうとするあまり、キーやシャフトを曲げてしまいがちです。
これも、ストラップから下げておくことで、両手が自由に組立てに専念できます。

(3) ジョイント部分を無理に入れようとして傷つけてしまう
ジョイント部、特にネックと本体との接合部分がきつかったりします。
ネック用のグリスも売ってますし、付属品の中に用意されている場合もありますので、
無理はせずに、グリスを塗りましょう。

(4) リードの破損
マウスピース装着時や、口にくわえている時にうっかり力を入れてしまったり
歯で噛んでしまうことも有るようです。
ここで説明しました装着の仕方なら破損事故を防げます。

後から振り返ってみると、初心者時代には
今では考えられないことを平気でやってます。
知らないが故、慣れないが故の行動です。

変な癖がつかない初心者のうちから
安全で正しい組み立て方を身に付けておいた方がいいですよ。  

まとめ

サックスの組み立てに順番があること自体が驚きで、
まず最初にストラップ というのも意外ですよね。
本体が一番最後というのも、新鮮な驚きです。

まず、
(1) ストラップ
(2) リードを口に含む
(3) ネックにマウスピースを取り付ける
(4) そのマウスピースにリードをセットする
リードの取り付けも順番があって、先にリガチャー、その後でリード
ネックとマウスピースが組みあがったら、そこで初めて本体をケースから出すのですね
(5) 本体をストラップにかけてから、
(6) ネックとジョイントして
(7) ネックスクリューをしっかり締める
晴れて、完成 ですね。

慣れるまでは、違和感もあるかもしれません。
ですがこのことを知っているというだけで、大切なサックスを修理に出さないで済む
という大きなメリットを得ることが出来ます。

この記事が、
あなたのサックスライフを安全で、楽しいものに変えていければ何よりです。
 

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