サックスをやってみたいなぁと思っている人
ワクワクドキドキの気持ちはどんどん強くなるのに、分からないことだらけじゃないですか ?
とくに管楽器は初めてという初心者だと、まず何から始めていいのかすらわからなかったりします。
そして、何をそろえればいいのか
「必要なものは何か」もよく分かりません。
そしてすべてがそろって
いざ始めようとした時に、
「どんな曲を吹けばいいの ? 」
これらのことは、意外とあり得る初心者のとまどいです。
そこでサックスを始めようとしているあなた向けに、
その始め方と必要なもの、そして向いている練習曲の考え方を
お伝えしていきます。
サックス初心者の始め方
楽器を購入する前に
あらかじめ準備しておいた方がいいことがあります。
決して気軽に始められる雰囲気ではないサックスを
買った後から「しまった」では悲しくなりますから
具体的なことをお伝えします。
大音量に対する対策
自分でも驚くほどの大きな音が出ます。
突然聞こえてきた家族やご近所さんがびっくりしないような
対策が必要です。
もちろん解決方法として
練習場所やサックスそのものの音を小さくする方法も
ちゃんとありますので安心してください。
こちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。
メンテナンスに必要な予算
サックスは手入れもさることながら、定期的なメンテナンスも必要な楽器です。
たいがいの楽器屋さんは、買ってからの1年間はキーに狂いが無いかなどを無料で見て調整 (バランス調整) してくれます。
その後は、半年に一回のペースで 8000円から1万円くらいかかりますよ。
どんなタイプのサックスが好きなのか
ご存知かと思いますが、
お店やネットで買えるサックスの多くは、
ソプラノ アルト テナー バリトン
この 4種です。
『どのタイプのサックスだから、このジャンルは吹けない、』
なんてことはないのですが、
自分の体格を考慮したり
活躍しているプロのプレイヤーが吹いているのと
同じタイプのサックスだと、練習にも力が入ります。
最初に買うサックスとしては、
アルトの購入が一番多いですね。
大きさが手ごろなのと、価格も安い商品が出回っていますし、
音程が比較的安定しているからだと思われます。
私も最初に買ったサックスはアルトでした。
吹く目的を持とう
たとえば、娘さんの結婚式で吹いてあげたいとか、人に聴かせたいと思っておられるなら
ある程度の価格のサックスを買うべきでしょうし
練習も基礎からみっちりやったほうが、
聴く側の人により大きな感動を提供できます。
スクールに通う場合も、目的をはっきりと先生に告げておくとよいでしょう。
もちろんサックスが好きで、趣味で吹きたいというのも大いにありですが、その場合でも「絶対にこの曲を吹けるようになる !」というような目標を持ちましょう。 長続きするコツです。
またサックスは、自分が出したいと思っている音色に近づいていくと言われていますので、「あの人のようになりたい !」みたいな好きなプレイヤーもいるほうがいいですよ。
サックスの初心者に必要なもの
まずは楽器、これは外せませんよね。
サックスを買うと絶対と言っていいほどついてくるセットの中身は
ケースにお手入れセット、マウスピース、リガチャー、ストラップです。
たいがい付いてくるリードは2枚くらいですよ。
一緒に購入しておいた方がいいもの
リード
初心者からプロまで定番とされているのは
バンドレンのトラディショナルですが、
ジャズっぽいのが好きなら
ジャズ向けの柔らかめ で店員さんに訊いてみるのもいいかと思います。
教則本
あなたが見やすく書いてあると感じたものがいいです。
書いてあることは、結果としてどれも同じような内容です。
音楽に対する知識や音符の理解度に合わせて、
あなたの分からないを丁寧に解説してあるものがベストです。
もしあなたがスクールに通うことを決めていらっしゃるなら、スクールで指定する教則本があると思いますので、買うのはそれからにしましょう。
パッドガード
サックスの26ある穴を押さえるタンポというもののべたつきを押さえる液体です。
やがては買いそろえたいもの
譜面台
譜面を見ながら吹くなら、
譜面台はあったほうがいいですよ。
チャーナー&メトロノーム
電子式の物なら2000円くらいからあります。
演奏していると、気を付けないとテンポは、どんどん早くなっていきます。初心者ほどそうなりがちですから、メトロノーム(テンポをガイドしてくれる機器) は必要ですよ。
音程も『オレ様音程』ではカラオケや他の人と合奏する時に恥をかきますからチューナーもそろえていきましょう。
サックスの音程は、マウスピースの差し込み具合と唇の締め具合で変わってきますよ。
ストラップ
付属の物だと、首の付け根や肩が痛くなりますので、
少しいいストラップを買いましょう。
練習が楽しくなります。
マウスピース
付属のマウスピースが悪いとは言いませんが、
市販されているマウスピースのほうが、
はるかに上達します。
吹きやすいものも多いです。
リガチャー
壊れたらすぐ、サックスを吹けなくなりますので
予備という意味でも早めに購入しましょう。
音もうんと変化して面白いですよ。
サックスの初心者に向いている練習曲
ズバリ、『アメイジング・グレイス』です。
全てのスクールでそうしているわけではないでしょうが、
サックススクールの先生が、発表会用の曲として
この曲を生徒に勧めます。
その理由は以下の様です。
速くもなく遅くもなく
曲が速いと指が追い付きません。
曲が遅いと自分の出す音の良し悪しがもろに聞こえます。
素直なメロディライン
半音がたくさん入ったジャズ風の曲より
まるで童謡のような分かり易くて素直な
メロディラインの曲のほうが練習にはいいですし、
吹く際の難易度も低いです。
そんな理由で
始めて間もない生徒さんがスクールの発表会で、日ごろの練習の成果を披露するための曲選びをすると、この曲になるそうです。
まとめ
サックスを始めたいと思っても、何から始めたらいいのか
よくわかりません。
すぐに楽器を買うのではなく、
心の準備として
大音量であることの認識と練習場所の確保並びに
室内で吹くための対策も考えておいた方がいいです。
また自分の好きなサックスプレイヤーがいると練習に励みが出ます。
メンテナンスを必要とするサックスですが、
メンテナンス代としての予算も組んでおきましょう。
自分が吹きたいサックスがどれなのか
また、吹く目的は何なのか
自分だけの趣味なのか
誰かに聴かせる目標があるのか
おおよそ決めておくと後がスムーズです。
楽器の購入時に同時にそろえたほうがいい物もお伝えしています。
初めてサックスを吹く人向けの曲は何がいいのかにもふれています。
サックスに興味が出てきた人が
戸惑うことなく『サックスのある暮らし』が出来れば嬉しいです。